初期設定の名残を探したい
初期実装カードやキャラクターミッションを一通り見返していると、ところどころに、単に時系列のこと以上に「この設定ってこうだっけ?」という点があったので、気になったところからメモしていく。
これらが実際に初期設定の名残かどうかは、スタッフの言でもないかぎり確定できないのは言うまでもない。
特に性格上の、いくら宍戸とはいえ興味ない人間に当たりが強すぎないか? とか、公正を旨とする紗妃が「そういうの嫌いなんですよ」みたいなこと言うかな、とか、そういうのは一旦省いている。
霧の魔物そのままの意味で「モンスター」を使う
これは他で書いた。→ モンスターという言葉
卯衣と人間の魔力
卯衣「…魔力を生み出せないから、定期的に ドクターに注入してもらうの。」 卯衣「…私は魔力の総量が大きいから、 人の魔力では応急処置なのだけど…」 卯衣「ときどき、魔力をわけてくれない? 少しだけ、誤差の分をうめるくらい。」
(N: 立華 卯衣)
卯衣が転校生の魔力を応急処置や誤差のレベルとして扱っているのは、卯衣や結希が転校生の魔力量を見誤っていると解釈できる(魔力測定はかなり早期に行っているが、第1話と2話の間くらいに置けば通る可能性はある)。
気になるのは、卯衣が「魔力を人から得る」ことに対してその性格以上に、きわめて淡々としているように見えることだ。まるで人から魔力を得ることが珍しくないかのような台詞にも思えるが、気のせいだろうか。
「卒業には最低6年」システムの導入
本編であるメインストーリーでは早期から、学年≠在学年数を説明する場面がある。
もも「いえいえ、こっちも商品の宣伝になるんで…あ! 先輩!」 もも「購買部の桃世です! またお会いしましたね!」 鳴子「先輩? 在学年数は君の方が長いだろ?」 もも「ええ、そうなんですけど…なんとなく、先輩っぽい感じで。」
第2話-1『狙われた街』
一方で初期のカードエピソードには、たまに学年と在学年数を一致させているような台詞が出てくる。
聖奈「ん…私か? 貴様よりも下の学年だが… 私になにか落ち度でも?」
(N: 結城 聖奈)
ノエル「あたしの学年に冬樹イヴ、って子がいるから、その子に渡してあげて。」
(N: 冬樹 ノエル)
里菜「んんっ? 失礼なヤツだ。リナが年下に 見えるか? 同学年だぞ。」
(R: 与那嶺 里菜)
グリモアの在学年数システムは比較的独自性の強い、練られた跡を感じる制度なので、ボイス台本の収録時点で設定が完成していなかった、あるいは担当者間で浸透していなかった可能性はあるかもしれない。
懲罰房の有無
風子「…並びに校内騒乱の違反により、3日間の懲罰房行きを命じます!」
(N: 水無月 風子)
個人的な見解としては、少なくとも初期カードのボイス台本が書かれた時点では存在した、と考えてよいと思う。
その後は特に2015年頃の『うのすけズバリ!』を中心に、設定の遷移そのものをネタとして振り回していたようなふしがあり、最終的には「風紀委員の振る舞いによって多くの生徒にあると信じられているが、実在はしない」というところに落ち着いたようだ(兎ノ助、あのね。2018年6月12日『第159回うのすけズバリ!』)。
結果的にはこの台詞も、書かれた時は違ったと思うが、風紀委員間に通じる隠語のようなものだという解釈が残りそうだ。
野薔薇姫の異名「薔薇姫」
姫「学園1の天才、学園最強の魔術師と呼ばれ、薔薇姫の異名を持つ才女…」
(R: 野薔薇 姫)
全部聞いたことない……。
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