イバ編 Stage5 キリノ山
1. タイムアタック
前編: イバは最終コースにして自己肯定感の低下に陥る。
後編: イバはサミラにスタイルドリフトに誘われる。(2レース目の前編と同じ)
ま、ヴィヴ。そういうことだよ...
原文
Ibba: Well, Viv. This is it...
Ibba: How do you feel about your chances of taking the track record this year?
Viv: I've decided I'm not going to worry about it. Whatever happens, happens...
Viv: But what about you? At the start of this trip you were threatening to take it yourself.
Ibba: I don't think there is much chance of that... Things haven't turned out like I expected.
Ibba: For now though, I'm just going to focus on the track and see what time I can set. Who knows, maybe I'll get lucky.
Viv: We should both get some practice first though, right?
Ibba: Absolutely.
現行訳
イバ: ま、ヴィヴ。そういうことだよ...
イバ: 今年のコースの記録を更新できるんじゃない?
ヴィヴ: もう心配するのはやめたの。起こることは起こるし...
ヴィヴ: でも、あなたは?旅行の初めに、自分で取るって脅していたじゃない。
イバ: その可能性はあんまりないと思う...思ったほど事は変わっていないし。
イバ: 今のところは、コースに集中して、練習時間を見る事かな。まぁ、ツキが来るかもしれないし。
ヴィヴ: でも、最初に自分達練習しないとだよね?
イバ: その通り。
試訳
イバ: さて、ヴィヴ。いよいよだ…
イバ: 今年のコースレコードは更新できそうかい?
ヴィヴ: そのことは気にしないって決めたの。なるようになるし…
ヴィヴ: あなたの方はどうなの?旅の始めの頃は、自分でレコードを取るって宣言してたじゃない。
イバ: 思ってたよりも上手く行かなかったから…望みは薄いかな。
イバ: 今はとりあえず、コースに集中してどんなタイムを出せるか見てみるよ。案外運が向くかもしれない。
ヴィヴ: でも、まずは二人とも練習しないとね?
イバ: そうだな。
これは1レース目前編の全文なのですが、分からなくないですか? 現行訳は太字で強調するしない以前の問題というか、これは日本語として読み下せません。
ステージ開始直後の会話として話に骨が入っていないというか、のっけから「そういうことだよ」で始まるこの会話が何を言っているのか、初見の頃の私には理解できませんでした。
2. スタイル
前編: イバはサミラにスタイルドリフトに誘われる。
後編: イバはサミラのきわめて高い技量に驚く。
このコースはレアでいろいろたくさん見どころがある
原文
Ibba: Hey, Samira. I'm not so sure... This track is a handful and there's so much of it.
現行訳
イバ: やあ、サミラ。よくわかんない...このコースはレアでいろいろたくさん見どころがあるよ。
試訳
イバ: やあ、サミラ。どうだろうな…コースには手を焼いてるよ。しかもかなり長い。
アピールのこと、考えてもいなかったな
原文
Samira: When it seems like you are out of options, you're probably not looking hard enough.
Samira: But you know, if your practice schedule is suddenly empty then I guess you finally have time to try Style Drifting!
Ibba: I really don't see the appeal... But I guess I am out of excuses.
Ibba: Okay, fine. I'll come and see what all the fuss is about.
現行訳
サミラ: 行き詰ったと思ったときって、意外と視野が狭くなってるのよ。
サミラ: でもほら、貴方の練習スケジュールが突然空になったら、スタイルドリフトを試せるわよ!
イバ: アピールのこと、考えてもいなかったな...でも、言い訳はできないかも。
イバ: それじゃ、いいよ。何がすごいのか、確かめてやる。
試訳
サミラ: 打つべき手がないように見えるときは、きっと十分に探していないのよ。
サミラ: でもね、もしも貴方の練習スケジュールが突然ぽっかり空くんなら、それがいよいよスタイルドリフトを試す時間になると思うの!
イバ: その辺の魅力は本当に分からないけど…避ける口実もないんだよな。
イバ: OK、わかった。何をそんなに大騒ぎすることがあるのか、確かめに行こう。
"I really don't see the appeal..." アピールのことを考えるシーンではないし、過去形でも現在完了形でもありません。"the appeal" はスタイルドリフトへの魅力や興味と考えるのが自然ではないでしょうか。
3. レース
前編: イバはサミラの技量がレースに通じるのか興味を持つ。
後編: イバはサミラとのレースを通じてスタイルドライビングへの偏見を改め、サマーグランプリへの熱意を復活させる。
特筆すべき点はない。不自然な台詞はあっても、前の2レースと比べればまだ読める方です。
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